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今回は、洋菓子によく用いられる果物である梨について、まとめてみましょう。

分類:バラ科梨属 大別すると日本梨、中国梨、西洋梨

原産国:中央アジア₍西洋梨₎、中国₍中国梨₎

名前の由来:儒学者貝原益軒の「日本釈名」によると、梨とは果肉の色が白いので「なかしろ」といい、それが略されて「なし」となった。または、芯に近くなると酸っぱいため「中酸」といい、それが「なす」になり、「なし」に転訛したという。別名「ありの実」と呼ばれるのは、「なし」は「無し」に通じるのを忌嫌ってつけられた。

 

西洋梨

柔らかく、舌の上でとろけるような感じで、バタリーペアと言われる。

ラ・フランス

西洋梨の中では、一番小振り。ジャガイモの様に凸凹で不器量ながら、味は王様。

②ウインターネリス

見かけはラフランスに似ているが、やや大きく、味は劣る。最も晩熟で11月から3月まで出回る。

③プレコース

8月中旬に一番出回る。熟すと果皮が黄ばむ。

④ウイリアム⁽バートレット⁾

洋梨の生産の半分以上を占める。熟しているものは、黄色の果皮ですべすべした美しい肌をしている。

 

洋梨の追熟

果実の収穫期の脱落を防ぐため、適期よりも早く採取し一定期間貯槽して完熟させること。追熟を促進させるためには、キーウィやりんごと一緒に袋に入れるとよい。

 

日本梨

種子の周りにリグニンやペントザンという成分からできた「石細胞」が多く、実が熟す前には細胞壁を厚くすることで硬くなり、大切な種子を外部から守る働きがある。この石細胞は、実が熟すと、果実全体に散らばっていくため、梨のシャリシャリ食感が生じる。欧米人は、サンドペア⁽sand pear⁾と呼び、砂を噛むような食感を嫌う。

果皮が褐色の赤梨と、淡緑黄色の青梨に大別される。

①二十世紀

日本梨の代表。青梨系でシャリシャリとした歯触りとたっぷりの果汁が魅力。大きくて色は透明感のある黄緑色、そして果皮の薄いものを選ぶ。9月上旬から出回る。

 

②長十郎

二十世紀と同じ頃に生まれた赤梨系の代表。堅い感じがして果汁も少なめ。舌触りはザラザラしていて、サンドペアの代表的な味。

 

③新水

赤梨と青梨を交配した新品種で三水と総称される三種の一つ。梨の中では最も早く8月上旬から9月上旬に出回る。

 

幸水

三水の中では栽培量、人気とも最高。8月中旬から9月上旬にかけて、九州、関東、福島まで産地を変えて出回る。歯ざわりがよく、甘みが強くて多汁。

 

豊水

三水の中では最も熟期が遅く、9月上旬から10月上旬に出回る。三水はいずれも長十郎い果皮の赤色が淡く大振り。主産地は栃木、茨城、群馬。

 

⑥新高

赤梨系の大型種の一つで、最大1kg近くになる。10月から翌2月頃まで、九州や千葉産が出回る。他に大型種で、500~600gの晩三吉もある。

 

品種によって、味や食感が違うのが梨の楽しみでもあるので、今年の秋には皆さん食べ比べてみてはいかがでしょうか?

 

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