世界のお菓子大辞典

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キリスト教における行事、あれこれ。

ヨーロッパのキリスト教の祝祭の多くは、教会暦(キリストの生涯のできごとを1年周期で追体験するために定められた暦)に基づきます。

ただし、個々の祭においては、古代信仰や素朴な自然崇拝の影響も多分に見ることができます。

また、近年はフランスなどでも協会に参拝に訪れる人数が減少しており、祝祭の宗教的意味合いは薄れつつあるといえます。

 

待降節 アヴァン Avent

クリスマスの25日に先立ち、4回の日曜が含まれる期間。イエス・キリストの降誕を待ち、クリスマスを迎える準備を行う。12月25日が何曜日に当たるかにより、11月27日から12月3日までのいずれかの日から始まる。

 

※降誕祭 ノエル Noel

12月25日。ベツレヘムの厩で父ヨゼフと母マリアの子として、キリストが誕生した日。この日を祝うようになったのは、太陽崇拝の信仰を持つ古代ローマ人ゲルマン人の間で、当時「太陽の誕生日」がこの時期に祝われていたものと結び付けたもので、異教徒をキリスト教化しようとの意図もあったと言われている。

 

※公現祭 エピファニ Epiphanie

1月6日(現在は、1月2日以降の最初の日曜)に祝うことが多い。東方の3人の王が星に導かれて、幼子キリストを拝みに駆け付けたという聖書の記述による。

ベツレヘムのキリストとマリアを訪れた3王は、黄金、乳香、没薬を捧げた。これによりキリストの生誕を人々に示すことになり、公に現れるとの意で公現、あるいは主が現れるとの意で主顕と言われるようになった。

この日に食べる菓子は地方により異なるが、パリを中心とした北部では折り込みパイにクレーム・フランジパンヌを詰めたガレットが一般的。南部では、ブリオッシュ生地を使ったものが多くなる。

 

※謝肉祭 カルナバル Carnavale

通俗語源にラテン語のカルネ・ウァレCarne Valeが語源とされる。四句節に入る前の1日~1週間、思い切りたべ食べて楽しもうという祭である。最終日は火曜になっており、マルディ・グラ(告解。自ら罪を司祭に告白し、神の許しをいただくこと。)と呼ばれる。

フランスでは、かつて張り子の象や仮装した人々の行列が行われていたが、現在は仮装大会が催される。一方、ニースのカーニヴァルは観光化したイベントとして有名。フランスでは転倒を気にしつつ、伝統的なペーニュやクレープなどを食べる。

 

四旬節 カレーム Careme

復活祭前の(主日、日曜を除く)40日間の斎戒期。告解火曜日翌日、灰の水曜日から始まる。これは、古代アッシリアの首都ニネヴェの住民たちが悔苦のしるしとして自らの頭上に灰を頂いた小町にちなむ。復活祭の前に、キリスト教信者はキリストが荒野で40日断食をして悪魔の誘惑に打ち勝った修行をしのび、40日間の斎戒、つまり肉断ちの苦行を行う。

 

※聖週間 スメンヌ・サーント Semaine Sainte

四旬節の最後の週、つまり復活祭の1週間前の日曜(枝の主日)からの週を指す。キリスト復活を祝う前に、その受難と死を記念するため受難週とも呼ばれ、厳粛な祈りと斎戒のうちに過ごす。キリスト最後の晩餐記念日である聖木曜日、キリストが十字架にかけられた受難の日である聖金曜日、それに続く土曜日は特に「聖なる3日間」と呼ばれる。

枝の主日:キリストのエルサレム入城のおり、人々がシュロの枝をかざして歓迎した故事に基づいている。人々は緑の枝を持ってミサに参加し、祝別された枝は、悪霊、火災、疾病を防いでくれると信じられ、家のあちこちに飾る習慣もある。

 

※復活祭 パーク Paques

キリスト教最大の祭。キリスト復活を祝う日である。春分の跡に来る満月の日から数えて、最初の日曜日と定められており、3月22日から4月25日の間を移動する。また、この祭には、古代以来、人々が春分の頃に、冬枯れの植物の復活を祝って行っていた祭礼も同化したと言われている。フランスでは、家の中や庭に色を塗ったゆで卵やチョコレートの卵を隠しておき、それを子供たちが探して楽しむ風習がある。

復活祭のお菓子

①鳥や卵の形のチョコレートや、鳥の巣をかたどって中に卵やひよこが顔を覗かせたケーキ。

②ウサギの形のもの。昔はウサギは卵を産むと信じられており、うさぎが幸運の卵を運ぶと言われていたことにちなむ。こちらはドイツに多い。

 

※昇天祭 アサンスィヨン Ascecion

復活祭の40日後。キリストが使徒たちの目の前で昇天したことを祝う日。

 

聖霊降臨祭 パントコート Pentecote

復活祭の50日後。聖霊使徒に降臨したことを祝う。舌のようなものがめらめらと燃える炎のように使徒たちの上に降り、彼らが色々な国の言葉を語り始めたという聖書の記述に基づき、使徒たちが神の教えを広め始めた日、つまりキリスト協会の出発を記念する日として祝われる。

復活祭からこの日までを、復活節とする。

 

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