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【2020年版】紅茶の選び方【初心者向け】

ケーキとか食べるときに紅茶を飲みたいけど、種類がたくさんあって、どれがいいのかわかんないよ。

じゃあ、今回は紅茶について、勉強してみましょう。

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今回は、ケーキの最高の相方である紅茶について、基本的な種類などについて、まとめています。

茶葉購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

紅茶の選び方

紅茶の種類

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紅茶専門店では、産地やフレーバーなどの種類により、何百種類も紅茶のメニューがあるところもあります。

ただ、一般的な喫茶店ティーサロンでは、多くても20種類くらいです。

特にメジャーな紅茶メニューには、以下のような紅茶があります。

ダージリン

アッサム

アールグレイ

・ウバ

・ディンブラ

・ニルギリ

・キーマン

・イングリッシュブレックファストブレンド

など。

 

紅茶:茶葉の分類

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これは、ロンドンティールームの紅茶茶葉分類表です。

英国紅茶専門店ロンドンティールーム

 

ダージリンは、収穫する時期によって特徴がかなり変わります。

また、有名な『アールグレイ』ですが、アールグレイは茶葉名ではなくフレーバティーになります。

そのため、ベースの紅茶によって風味がかなり異なりますので、表では省かれてます。

 

紅茶:茶葉の特徴

紅茶を等級で選ぶ(リーフティー)

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等級(リーフグレード)とは、茶葉の仕上げの茶葉形状での分類です。

一般に紅茶の等級区分ではあるが、茶葉の『大きさ』と『外観』だけです。

当然、等級によって、品質の良し悪し、味や香りを保証してはいません。

また、国際規格ではないため、同じ等級でも産地によって違いがあります。 

以下に、日本紅茶協会(http://www.tea-a.gr.jp/)による等級区分でを示しています。

オレンジペコ

・ペコ

・ブロークン・ペコー

・ブロークン・オレンジペコ

・フラワリー・ペコ

・ブロークン・オレンジペコ・ファニングス

・ファニングス

・ダスト

 

オレンジペコ (Orange Pekoe, OP)

茶葉の形状としては一番大きい茶葉を指す。

一般に細かい針状の長い葉で、葉肉は薄く、しばしば橙黄色の芯芽(ティップ)を含みます。浸出した水色は明るくうすいものが多く、香味が強いのが特徴です。

 

ペコ(Pekoe, P)

BOPよりやや大きく、OPやFOPより小さい茶葉を指す。
針金状ではなく、芯芽はあまり含まれない。水色は一般にOPよりもやや濃い。

 

ブロークン・ペコー(Broken Pekoe, BP)

Pをカットしたもので、BOPより大きいサイズ。

芯芽をふくまず形も扁平なものが多く中級品。

水色はやや弱く、主に増量用に使われます。

 

ブロークン・オレンジペコ(Broken Orange Pekoe, BOP)

オレンジペコと同じ茶葉を細かく砕いたものを指す。需要が最も多い。リーフ・スタイルのどの茶よりも葉のサイズが小さく、もっとも多く芯芽を含み、よく揉まれている。水色も濃く、強く、香味も強い。

 

フラワリー・ペコ(Flowery Pekoe, FP)

Pで芯芽を多く含むものを指す。

 

ブロークン・オレンジペコ・ファニングス(Broken Orange Pekoe Fannings, BOPF)

BOPよりさらに細かくなった茶葉を指す。

はるかに水色は濃く早く抽出される。

ブレンドに多用される上級品。

 

ファニングス(Fannings, F)

BOPFをふるいにかけたもの。Dより大きい。

 

ダスト(Dust)

一番細かく粉状になった茶葉を指す。

低級品というわけではなく、上質なものから低質なものまで様々。

主にティーバッグに使われる。


※なお、特に高品質の茶葉として、シルバーチップおよびゴールデンチップというものが、市場に出回っています。

シルバーチップとは、自然乾燥によるものです。

ゴールデンチップとは、揉捻の際に出る、発酵成分を含んだ液に染まることで、乾燥後に金色に光るものを指します。

ゴールデンチップを多く含むことで、茶湯の水色も濃くなります。

 

紅茶を製品化の状態から選ぶ

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紅茶を製品化の状態から分類すると、大きく3つに分かれます。

 

オリジンティー

ひとつの地域で製茶、加工がおこなわれた茶葉のみで製品化。

その茶葉の産地名がそのまま紅茶の名前となっている。

産地による違いだけでなく、収穫時期によっても、味が異なることがある。 

 

ブレンドティー

異なる原茶を配合することで、一定の品質と価格にしたもの。

異なる産地のものを混合する場合と、同じ産地で違う茶園や違う日にちに採取した茶葉を混合する場合がある。

一般家庭で複数の茶葉を混合した場合は、ミックスと呼ぶ。

メーカー毎に種々ありますが、主なブレンドティーには、以下のようなものがある。

・ブレックファスト

アフタヌーン

・HMB (Her Majesty's Blend)

プリンス・オブ・ウェールズ

 

ブレックファスト

朝食に添えて飲むためのブレンド

茶湯の水色はかなり濃く、比較的強い渋味を持つ。

イングリッシュとアイリッシュの二種があり、通常ミルクティーにして飲む。

 

アフタヌーン

午後のひとときに味わって飲むためのブレンド

ブレックファストに比べると渋みが少ない傾向がある。

 

HMB (Her Majesty's Blend)

女王陛下のためのブレンド

通常、リッジウェイの物を指す。

渋味の抜けたスッキリとした味わい。

 

プリンス・オブ・ウェールズ

キーマンをベースにした特徴のある香り。

名称の由来は英国・皇太子時代のエドワード8世。

 

フレーバーティー

ブレンドティーの一種で、香料などで茶葉に香りを定着、またはハーブやドライフルーツなどを混合することで香りを加えたもの。

品質の良くない茶葉を商品にするために、フレーバーティーに加工することが少なくないため、紅茶通から敬遠されることもある。

アールグレイ知名度が高く、オリジンティーとしばしば思われがちではあるが、フレーバーティーである。


アールグレイ

比較的渋みの少ないブレンドした茶葉に、ベルガモットで香りを付けたもの。

19世紀の英国首相グレイ伯爵が名前の由来。

キーマンに着香したものがスタンダードとされる。

独特の香りで、高温に加熱しても香りが飛ばないことから、クッキー、ケーキなどの菓子にもよく使われる。

※詳しくは、アールグレイについての記事で書いています。

 

アップル

名前の通り『りんご』の香りが特徴的なフレーバーティー

フルーツ系の紅茶としては、最も人気があるもののひとつ。

紅茶独自の渋みと酸味が程よく調和しています。

『レモンティー』と同じように、リンゴの果実をストレートティーに加えることでもできます。

 

キャラメル

数種類のブレンドティーに、甘いキャラメルの香料をミックスしたフレーバーティー

甘くスモーキーな香りが特徴です。 

 

正山小種(ラプサン・スーチョン

欧米への輸出用のものは、茶葉を松葉で燻して着香したフレーバーティー

正露丸にも似た強い燻香が特徴。

ミルクティーを淹れるときに、この茶葉を一摘み加えることで、豊かな香りが楽しめる。

 

紅茶を産地から選ぶ

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紅茶の主な産地としては、以下の地域が挙げられる。

・インド

インドネシア

スリランカ

・アフリカ

・中国

 

紅茶の産地①インド

アッサム

インド北部産。

ミルクティーに適する。

茶湯の水色は澄んだ濃い目の深い紅色。

甘い芳醇な香気を持ち、こくのある濃厚な味。

※詳しくは、アッサムについての記事で書いています。

 

ダージリン

インド北部産。

ストレートティー向き。

茶湯の水色は透明度の高い琥珀色。

世界最高と称される特徴的な香気と、好ましい刺激的な渋味を持つ。

特に硬度の低い水を用いると良く香りが出るといわれる。

ダージリンには、100以上の茶園が存在している。

※詳しくは、ダージリンについての記事で書いています。 

 

ニルギリ

インド南部産。

スリランカに近く、特長もスリランカのハイ・グロウンに似る。

茶湯の水色は濃い橙色。

ミルクティーや特にスパイスを用いるバリエーションティーに適する。

フレッシュですっきりとした香気としっかりとした風味を持つ。

 

ドアーズ

インド北部産。

茶湯の水色は濃橙色。

ミルクティー向き。

強い渋みはなく、こくのある味だが、香気に劣る。

 

シッキム

インド北部産。

ダージリンに似るが、渋味が弱めでこくがあるといわれる。

 

紅茶の産地②インドネシア

ジャワ

ジャワ島産。

基本変種とアッサムチャの両方が栽培されている。

 

紅茶の産地③スリランカ

一般に、セイロンの名で知られる。

最高地ヌワラエリヤを中心に、ウバ、ディンブラ、キャンディ、ルフナの5地域をまとめて、セイロン・ファイブ・カインズと呼ぶ。

セイロンティーは茶園・工場の標高位置によって 、以下の3つに分類され、品質のランク分けがされている。

・ハイ・グロウンティー(高地産茶):標高4,000フィート以上で生産

・ミディアム・グロウンティー(中地産茶):標高2,000〜4,000フィートの中地で生産

・ロー・グロウンティー(低地産茶):標高2,000フィート以下の低地で生産

  
ウバ

セイロン島南東部。

茶湯の色は明るい鮮紅色。

水濃い目のミルクティーに適する。

ティーカップに注いだときに見られる、内側の縁に浮かびあがる金色の輪は、ゴールデンカップ、あるいはゴールデンリングと呼ばれている。好ましい刺激的な渋味を伴う芳醇な風味と、薄荷に似た香気を持つ。

飲んだときサルチル酸メチル香を感じられるものが高品質とされる。

ダージリン、キーマンと並ぶ三大銘茶のひとつ。


キャンディ

セイロン島中央部。

茶湯の水色は輝きのある紅色、冷めても濁りを生じにくい。

バリエーションティーやアイスティーに最適。

香りは控えめで、渋みが少なく、軽く柔らかだがこくのある味。

 

ディンブラ

中央山岳地帯の西側に広がる高地。

茶湯の水色は明るく鮮やかな紅色。

マイルドで優雅な香りと適度な渋みを伴うバランスのとれた味わいが特徴[6]。

 

紅茶の産地④アフリカ

アフリカでは、ケニアタンザニアマラウイモザンビークなどで生産。

多くはブレンド用であるが、ケニア産のものは比較的良質。

 

ケニア

標高2000メートルの高地で作られ、セイロンに似た特徴を持つ。


ルクリリ

ケニア原産で、茶葉が粒状。

 

紅茶の産地⑤中国

祁門(キーマン)、雲南ユンナン)などがある。

これらはインドやスリランカのものと比べ茶葉が細かく砕かれていないものが多い。

渋味が出にくいものが多く、燻したような香りのするものもある。

 

祁門紅茶(キーマン)

安徽省祁門県産。

ダージリン、ウバとともに、世界三大銘茶のひとつ。

独特の甘い香りと微かなスモーキーな奥深い香りがある。

味わいは渋みが少なく甘さを持つ。

イギリス女王の誕生日茶会に饗される。