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血管造影検査とは?

血管造影検査とは?

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血管造影検査は、「アンギオグラフィー」、「アンギオ」などとも呼ばれています。

一般的に、手首や大腿鼠径部などの血管からカテーテルと呼ばれる管を挿入、血管の走行に沿って進めます。

目的の位置に達したところで、造影剤を流しながらX 線撮影することで、血管の形状や走行などを視覚的に検査することができます。

アンギオグラフィーは、1929年ドイツのフォルスマン医師によりカテーテル法が考案され、さらに1953年にセルジンガー博士によってカテーテル法を改良したセルジンガー法が考案されました。

セルシンガー法の登場で、従来の課題であった合併症のリスクは大幅に減ったと言われています。

さらにカテーテルやガイドワイヤーの性能が向上したことで、血管の検査だけでなく、治療も行えるようになりました。

 

血管造影検査の種類

アンギオは、部位によって大まかに4つ分けられています。

 

脳血管造影検査

肘動脈または股の付け根の大腿動脈から、カテーテルを挿入します。

くも膜下出血、脳腫瘍、脳梗塞脳出血、脳動脈瘤、脳動静脈奇形などさまざまな疾患の検査・治療を目的として行われています。

 

冠動脈造影検査

冠動脈までカテーテルを挿入し、狭心症心筋梗塞など心疾患の原因となる血管の閉塞・狭窄を検査します。

閉塞や狭窄している場所があれば、バルーンカテーテルやステントを用いて、血管を拡張する治療も行われます。

 

腹部血管造影検査

肝臓や腎臓、胆嚢、腸などの腹部臓器の血管の状態を検査します。

腹部大動脈瘤、腎動脈瘤、肝臓がん、腎臓がん、膵臓がん、など、さまざまな疾病の検査に用いられています。

動脈瘤に対しては、ステントグラフトの留置やコイルによる止血、がんに対しては抗がん剤の投与といった治療も行われます。

 

下肢動脈造影検査

下肢動脈造影検査では主に、閉塞性動脈硬化症が適応疾患であり、下肢動脈の閉塞や狭窄の有無を検査します。

閉塞や狭窄がみつかった場合には、バルーンカテーテルやステントを用いて治療を行います。

 

CTアンギオ / MRアンギオとは?

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近年、CTやMRIといったモダリティが目覚ましい進歩を遂げ、CTによる血管撮影法「CTアンギオ」やMRIによる血管撮像法「MRアンギオ」などが、比較的簡便に行えるようになりました。

CTアンギオおよびMRアンギオは、カテーテルを用いたアンギオより侵襲度が低く容易に行えるため、現在では診断の分野では主流になりつつあります。

 

■CTアンギオ(CTA)

CTとは、身体の検査部位に対し、さまざまな角度からスリット状態にX線を照射し、それで得たデータをコンピュータで処理して、体のX線輪切り像を作る検査法です。

従来は血管の詳細な情報を得ることができませんでしたが、技術の発展により、アンギオと同等の情報量を持つ血管画像を得ることができるCTアンギオが登場しています。

 

■MRアンギオ(MRA)

MRIは、磁場を用いて画像を取得する検査です。

従来、MRIは脳や脊椎、膝、肩、子宮、卵巣などにおける、さまざまな疾病の早期発見を目的として行われていましたが、CTと同様、技術の発展に伴い、詳細な血管情報を得ることができるようになりました。

MRアンギオは造影剤を用いずに撮像が行え、CTアンギオよりも取得画像のコントラストが強いため、より鮮明に血管の情報を得ることができます。

ただし、一部のペースメーカー挿入者や閉所恐怖症の人など、MRI禁忌の場合がありますので、誰でも受けられる検査という訳ではありません。

 

アンギオとCTアンギオ / MRアンギオの違い

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アンギオとCTアンギオおよびMRアンギオには、「侵襲性」と「治療の有無」の2点に大きな違いがあります。

 

■侵襲性

アンギオは、カテーテルを動脈から挿入します。

そのため、動脈血管を傷つけることによる出血や、カテーテルを挿入することにより血栓が飛ぶなどの合併症のリスクがあります。

それに対して、CTアンギオおよびMRアンギオは、造影剤を注入するのは静脈注射です。

そのため、動脈血管を損傷させる危険性がなく、アンギオに比べて侵襲度は非常に低くなります。

 

■治療の有無

アンギオは、バルーンカテーテルやステントを用いた治療が可能です。

それに対し、CTアンギオおよびMRアンギオは、リアルタイムで血管を見ることが難しいため、基本的には検査のみしか行いません。

血管の閉塞や狭窄の検査をし、病変があればそのまま治療を行う場合は、アンギオが用いられます。

この治療を行えるかどうかが、アンギオとCTアンギオおよびMRアンギオの一番の大きな違いです。